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映画【胸騒ぎ】見てきた

5月10日(金)、今日から公開のデンマーク映画「胸騒ぎ」見てきました。

ミッドサマーでアリ・アスター監督にハマって、ボーはおそれているも面白かったので、

同じ北欧ホラーということで見に行ってきたよ。

新宿のシネマカリテで朝イチの回に行ったら8割くらい席が埋まってて

ロビーも今までで一番人が多かった!

あらすじ

イタリアでの休暇中、デンマーク人夫婦のビャアンとルイーセ、娘のアウネスは、オランダ人夫婦のパトリックとカリン、その息子のアーベルと出会い、同世代の子どもを持つ者同士で意気投合する。

“お元気ですか?少し間があいてしまいましたが、我が家に遊びにきませんか?”
後日、パトリック夫婦からの招待状を受け取ったビャアンは、家族を連れて人里離れた彼らの家を訪れる。

オランダの田舎町。豊かな自然に囲まれたパトリックの家に到着し、再会を喜んだのも束の間、会話のなかで些細な誤解や違和感が生まれていき、それは段々と広がっていく。パトリックとカリンからの”おもてなし”に居心地の悪さと恐怖を覚えながらも、その好意をむげにできないビャアンとルイーセ。

善良な一家は、週末が終わるまでの辛抱だと自分たちに言い聞かせるが ——。(公式サイトより)

感想(ネタバレなし)

気持ちのいい映画ではなかったけど見終わって見てよかったと思える映画でした。

最初は雰囲気のいいオランダ人夫婦。

だんだん違和感を感じ始めるものの、

場の雰囲気を壊さないように愛想笑いをしたり表面上は繕っているのが日本人的で、

見ているこっちまで苦笑いしてしまうシーンもしばしば。

そのくらい没頭できました。

旅行で知らない人と出会ってその縁を大切にして、って

素敵だな~って思いながら最初は見ていたけど

途中からはトラブルになる危険性もあるんだわな~って

掌返ししながら見てました。

知らない土地とか相手のフィールドでのトラブルって絶望感すごいよね。

主人公達夫婦の感覚はまだ分かるんだけど

相手の夫婦はどこが怒るポイントなのかとかが掴めなくて

同じ人間なのに違う生き物みたいな逃げたくなる怖さがありました。

ラストは人間って本質は昔から変わっていないのかな。っと思うような

社会性や文明が発達した現代から少し時代を戻ったような感覚になりました。

生物的な恐怖みたいな。。

上手く言えないけど。。

感想(ネタバレあり)

最初は綺麗な景色やわかりやすいストーリーで引き込まれるけど

ラストに向かってだんだん胃が痛くなるような感覚に包まれました。

特に家から2回目に脱出したところくらいからは

先が予想できなくて映画後何分で終わるんだろうって

時間から逆算したくなるくらいヒヤヒヤしました。笑

オランダ人夫婦に捕まって車で連れられてからは

それまでの日常の中にある違和感から一気に雰囲気が変わって

別映画みたいにダイレクトな展開に。。

オランダ人夫婦がなぜ子供を繰り返し誘拐してるのかが最後まで分からなくて

同じ人間なのに得体の知れない生き物を前にしたような恐怖感がすごかった。

最後に主人公の夫婦を殺した時も何を考えていたのか分からない表情が不気味で

見終わった後どんな気持ちになって良いのかすら分からないそんな映画でした。

居酒屋にご飯を食べに行ったくらいから人間的な違和感が強くなって

医師と嘘をついていたと平然と言っているシーンくらいからは

もはや思考回路が全く別の人々なんだなって感じになりました。

旦那さん側がダイレクトに分かりやすかったけど

奥さん側は気持ちが読めない分不気味でした。

なぜこの人と結婚したんだろうとか、

旦那さんが子供を叱ってる時の心情も全然読めなくて静かに怖かった。。

ラストの夫婦が裸で2人よりそって息絶えているシーンは

人間ではなくて動物が自分より強い生き物に殺されたようなそんな印象で、

裸にされて崖を降りている途中で人間から野生の生物に捉え方を変えさせられた気分でした。

すごい表現力。。

社会という皮をかぶっても所詮私たちは自然の中の生物の一部なんだな、と

原点回帰させられたような、そんな映画でした。

もう一回見たいとはしばらくは思えないけど

90分で見やすい尺のよくできた映画だなという印象でした。

北欧映画、いいね。

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この記事を書いた人

高校1年生の終わりから精神科通院。
コロナ前まで水商売。

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